kotoko’s blog

映画や本の感想。「内容」にはオチまで書きます。

ハッピーデスデイ

内容

誕生日の朝、騒がしい男子寮のベッドでひどい二日酔いと共に目覚めるツリー。部屋の主であるカーターは親切ないかにも「良い奴」な男の子。前日のパーティで飲みすぎたツリーは傍若無人に振る舞って部屋を後にする。父親からの電話を無視し、環境保護の署名を無視し、ストーカーの男子に痛烈な言葉を浴びせ、自分の寮に帰るツリー。ダニエルの追及をかわして部屋に戻るとルームメイトのロリが手作りのカップケーキで誕生日を祝ってくれるが、ツリーはロリの目の前でカップケーキを捨てて講義へと向かう。

寮のランチミーティングでダニエルのいじめをスルーし、父との約束をすっぽかして、グレゴリー教授との不倫を楽しむツリー。病院で働いているロリは、いそいそと教授の元に向かうツリーにそんなことやめろと忠告するが、聞く耳を持たない。その晩もパーティー。部屋にダニエルが来てどうするかを尋ねられている最中に、一瞬停電になる。時刻は21:20。パーティー用のドレスに着替え、会場に向かう途中のトンネルで、ツリーはハッピーバースデーを奏でるオルゴールを見つける。最初は誰かのおふざけと思うも、なんの反応もないので不安になるツリーを、背後からベイビーの仮面をかぶった人物が刺殺する。

再び男子寮のベッドで目覚めるツリー。まったく同じ反応を示すカーター。いぶかしく思いながらも同じ一日をもう一度過ごすツリー。だが、同じトンネルでオルゴールが鳴っているのを見て、恐怖のため逃げ出す。無事にパーティー会場に到着すると、それはツリーの誕生日を祝うサプライズパーティだった。そこでダニエルが憎からず思っているニックと部屋でいちゃいちゃするビッチなツリー。だが、再び現れたベイビーマスクの人物に2人とも殺されてしまう。

またも男子寮のベッドで目覚めるツリー。同じ反応、同じ出来事。ロリに「同じ日を過ごしている」とカップケーキとサプライズパーティが待ち受けていることを言い当てて打ち明けるが、取り合ってもらえない。ツリーは自分の部屋に籠城して安全に過ごすことを決意し、部屋の窓やドアをバリケードで塞いで過ごすが、またしても洗面所に潜んでいたベイビーマスクに殺されてしまう。

再び同じベッドの上で目覚めるツリー。追い詰められたツリーはカーターにループのことを打ち明ける。当然ジョークとして受け止められるが「死なずに生き返るなら、何度も繰り返してれば犯人がわかるんじゃないか」とアドバイスされる。なるほど、とツリーは容疑者リストを作成し、同じ18日月曜日を何度も何度も繰り返し、時に自ら自殺してリストの人物を検証していく。繰り返すうちにストーカーの男子が実はゲイであることなどを把握するが、何度やってもツリーは殺され、犯人はわからず、やがてツリーは「どうせ誰の記憶にも残らない」と自棄になっていく。

何度目かわからない同じベッドでの目覚め。しかしツリーの体が明らかに異常をきたしていた。カーターの部屋で倒れるツリー。救急搬送された病院のベッドで目覚めると、医師であるグレゴリー教授から「体中に刺し傷がある、死体としか思えない」と告げられる。ループをした時に全てがリセットされているわけではなかったのだ。病院なら安全だ、と請け負うグレゴリー。そうは思えないツリーは病室を抜け出したのだが、そこでまたしてもベイビーマスクに遭遇してしまう。グレゴリーの車で逃げようと、グレゴリーのデスクを漁ると、そこには隠されたベイビーマスクが。正体はグレゴリーだったのか、と驚愕するのもつかのま、当のグレゴリーがベイビーマスクに殺される。なんとかグレゴリーの車に乗りこみ脱出に成功するツリー。勝利の雄たけびをあげるが運悪くそこにスピード違反を取り締まるパトカーが来てしまう。留置所に入れるぞ、という警官の言葉に「そこなら絶対安全」と進んで逮捕されるツリー。しかし、そこに凶悪犯が病院から抜け出した知らせが入り、猛スピードの車が警官をひき殺す。ベイビーマスクはパトカーもろとも爆破し、またしてもツリーは殺されてしまう。

再び目覚めたツリーは、カーターに再度全てを打ち明け、必死で訴える。半信半疑ながらもツリーの訴えを真摯に聞くカーター。ツリーの誕生日は、母の命日でもあった。そこに病院に収容されている連続殺人犯トゥームズのニュースが流れる。そいつこそがベイビーマスクの正体じゃないか、とひらめくツリー。トゥームズの脱走を阻止しなければ、と病院へ向かう。しかし一歩間に合わず、トゥームズは病室から脱走し、ツリーはベイビーマスクに追われる。追い詰められたツリー。すんでのところでカーターが助けてくれるが、カーターが殺されてしまう。死闘の末、ベイビーマスクを殴り倒すことに成功するツリー。とどめを刺そうとするが、ここでループを終わらせたらカーターが死んでしまったままになることに気づく。それはできないと、自殺をするツリー。再び朝を迎える。

カーターの存在の重要さに気づいたツリーは、自分はいつからだって生まれ変わって良い人間として生きることができる、と「善き人」として全ての行動を変えてゆく。署名に協力し、スプリンクラーに忠告し、ストーカーに「ゲイである自分を恥じないで」と告げ、ロリにひざまづいて自分が良いルームメイトではなかったことを詫び、ランチミーティングでのダニエルのいじめにしっぺ返しをする。母の死に向き合わずにきたことがこのループを生んでいるのかもしれない、と、父とのランチに行き誠実に向き合う。そして病院に忍び込み、トゥームズの犯行を止めることについに成功するツリー。ロリからもらったカップケーキをカーターとわけあい、幸せな夜をすごす。

が、再び同じカーターの部屋での朝が来てしまう。善き人になってもなんの意味もない!!絶望と共にカーターも何もかもを無視して自分の部屋へと逃げ帰るツリー。そして、あることに気づく。トゥームズを止めても、自分は死んだのだ。なぜか。カップケーキに毒が仕込まれていたから!!!すべての犯人はロリであったと気づくツリー。ロリもまたグレゴリー教授と不倫をしていたのだった。病院で働くロリならば、トゥームズを脱走させすべての犯行を押し付けることが可能ではないか。とっくみあいの末、窓からロリを突き落として助かるツリー。

そうして、ツリーはようやく無事に19日火曜の朝を迎えることができたのだった。

感想

最高のタイムループ映画だった。最高すぎてまた内容が長くなった。タイムループだとわかる過程、無駄のなさ、永遠にタイムループをしているわけにはいかない蓄積ダメージの設定、ツリーのビッチさ、可愛さ、全てが完璧。特にふるまいを変えても無意味なくだりが最高。

ツリーたちのいる寮の「意識高い系女子たちのMTG」とそのリーダーのダニエルはブルネットの髪といい、態度といい、完全にゴシップガールのブレア・ウォルドーフで、そういえば奔放に振る舞うツリーは金髪碧眼の白人で、まんまセリーナ・バンダーウッドセンだな、と思った。典型的なアメリカンいけてる女子のパターンなのかな。

たまたま続編が始まってハシゴして観れる貴重な時期だったので、エンドロールの後に続編の「2U」の予告が流れて、ついそのまま2Uも観てしまった。