ハッピーデスデイ2U
内容
ハッピーデスデイの続編。
ツリーがカーターの部屋で目覚めてしばらくするとやってきて「メス犬とはやったか！！」と下品なことを口走るライアンの目線で始まる。
車の中で窮屈に寝ているライアン。起きて、寮の部屋のドアをあけるとツリーとカーターがいちゃいちゃしている。19日火曜の朝だ、と、ハッピーデスデイを観た人にはわかる。いちゃつく二人に追い出されるライアン。そこに研究仲間のサマーからすぐに来いと電話がかかってくる。研究室に向かうと、サマーとドレーが待機していた。彼らの研究がついに実を結びそうな状況が昨夜観測されたのだ。興奮して謎のマシンを稼働しようとする3人。しかしそこに学部長が現れ、マシンを止め、彼らの研究は打ち切りだと一方的に告げる。彼らの研究のせいで大学は頻繁に停電にみまわれていたのだ。
ソファに座り込み意気消沈するライアン。その時、ライアンのスマホに”座り込んだライアンを撮った写真”が届く。ついさっきの自分の姿だ。撮った主がいると思われる場所に向かうライアン。部屋から出ると、再び”部屋から出た自分”の写真が届く。いぶかしがりながら、撮影主がいると思われる他の研究室に入ると、そこでベイビーマスクをかぶった何者かに殺されてしまう。
そして再びライアンは車で目覚める。19日火曜の朝。繰り返される同じ出来事。パニックになったライアンは、寮の自室にいるカーターとツリーに全てを話す。ツリーは自分に起きたのと同じループがライアンに起きているとすぐに理解する。カーターとツリーは、ライアンを救うために協力することにした。
ライアンの研究室に行き、ツリーが殺されてタイムループしていたタイミングになんらかの「特異点」が観測されていたと知るツリー。自分のタイムループはこの影響だったのだ。再び始まろうとしているベイビーマスクの凶行を、なんとか食い止めマスクをはぐと、その下にはなんとライアンの顔があった。
異なる多元宇宙から来たと告げるライアンB。2人同時に同じ次元にはいられないと、ライアンAを殺さなくてはいけないと言い出す。パニックになる一同。そこに研究の打ち切りを告げに学部長が警備員を引き連れて現れる。もみ合う中、ライアンAは、パニックのままに謎の装置シシーを起動してしまう。吹き飛ばされる一同。
そして、ツリーが目覚めると、それは悪夢の18日月曜の朝だった。
自分を再び誕生日ループの地獄に舞い戻らせたライアンに激怒するツリー。何もかもが同じ「あの」18日月曜。部屋に来たライアンに後で研究室に集合と告げ、ツリーは寮へと帰る。しかし、それは「あの」18日月曜ではなかった。寮についてもダニエルが嫌味を言いにくることはなく、ロリは心から親切で、カーターはすでにダニエルと付き合っていた。そしてなにより、父とのランチの約束に行くと、そこには母親もいたのである。
と、ここまで書いて
に詳細なあらすじがあることがわかったので、あとはこちらを。オチまで書いてある。
感想
うううむ。より一層複雑で凝ってるんだけど、どうもイマイチ。なんで！ラスト！ダニエルなの！！！ひどい。てっきりライアンを行かせることで冒頭のライアンBの説明につながると思ったのに。ライアンBはなんだったのさ、なにしに来てたのさ。2Uでのダニエルは、そりゃカーターと付き合っていながらニックと浮気してたりしたけど、でも、体を張って学部長の気を引く協力もしてくれたのに。ビッチなのはお互い様でしょうよーー。
と、最後の最後で納得いかないので全体の評価が下がってしまった。
あとなんか驚異的な記憶力でアルゴリズムを覚えてループして消去法していくのはちょっと無理筋じゃないかな……。動かす前に赤と緑でエラーか実行かがわかるのも謎い。で、シシーにできることは結局なんだったんだ？？
タイムループを閉じるためのアルゴリズムを探すためのループだったけど……。ツリーは多元宇宙を行き来して母親が存命の世界線に飛んでしまったんだよね？？ライアンBが来たのと同じように。
ライアンBに脅されてシシーを起動したときの爆発でツリーは多元宇宙間を移動して、18日月曜の朝にもどるループがスタートした（母親生存世界線に行った）として、ツリーのループは１の時と同じように同一宇宙内でのループだとして、シシーを使うと多元宇宙を行き来してしまうってことか。だから政府が研究しにきたのか。多元宇宙が本当に多元宇宙なら、飛ぶ先がどの宇宙だかは「観測するまで確定しない」っぽいよな……。カーターがダニエルを知っているか確認してたけど、移動した先が自分のもといた宇宙かどうかって確認のしようがなくないかな……。なんらかの座標が存在するとか？でもなぁーーー。「母親が生きている世界線」のライアンやサマーたちは「母親が死んでいる世界線」を観測できないんだから、座標も何もないよなぁと思うけど、「できたということはできる」んだろうから、やっぱり座標を指定できると思うしかないか。どこかに「ライアンBを飛ばした世界線」があるはずで、その世界線では「同じ宇宙に同時に2人存在しているのは危険」っていう認識があるんだろうけど……。っていうか、今書いていて気付いたけど「母親が生きている世界線」にもともといたツリーはどうなってるんだ？？？どこかでツリーが「私が2人存在してるってこと？」って言ったよなー。その説は否定されたのか記憶が定かじゃないぞ。ライアンにAとBがいたってことは、転送されてきた時点で入れ替わるとかではないよな……。3か？3への伏線か？
ハッピーデスデイが素晴らしかっただけに、ちょっと2Uは乱暴だなって感じてしまった。ライアン視点での始まりとか、ここは母親が生きている世界線だってわかるあたりとか、生きていてもその母親は自分と生きてきた世界線の母親じゃないんだって気づきのあたりはめちゃくちゃ面白いんだけどなーーーー。
