kotoko’s blog

映画や本の感想。「内容」にはオチまで書きます。

おそ松さんon STAGE~SIX MEN'S SHOW TIME 3~

アニメ1期はみていたし、舞台も最初の作品はみたけれど、それだけだった松ステ、お友だちが誘ってくださったので行ってきました。

以前と同じく、オムニバス形式のコントをたくさんみる形。色んな毛色のコントをやっていて、単純に、ほんっとーーーに単純に全然飽きない。ずっと楽しい。6つ子パートとF6パートが交互にくるのもいいし、これはもう舞台の最初からそうだけど、トト子ちゃんが良い。演じている女優さんが変わっても良いままだった。可愛くて、振り切れてて、動きがきれい。最高。

 

あと、6つ子ちゃんとF6たちの衣装が良くて、同じような日常パートをやっているのに毎度違う衣装になってくる姿は可愛かった。6つ子たちは、ほぼ同じ衣装だけど各人で着こなし方やパンツのラインが違うという面白さで、F6はゴージャスな衣装をバンバン変えてくる面白さ。ジャニーズとかAKBとか欅坂とかグループアイドルの楽しさのひとつって、衣装のお揃い感と個性のせめぎあいみたいなところだと思ってるんだけど、それがここにはありました。(F6のカツラは安っぽい)(なんでなの)

 

相変わらずの面白舞台。

 

だったんだけど。ただ、観ている私のほうが「相変わらず」ではなかった。あのころとは面白がれるレンジが変わってしまった。正直、ブサイク、童貞、無職、女の子の扱い、それら全部に「う」と引っかかってしまうところがある。そんなものをこの作品に対して気にするのは野暮ってもんだよという気持ちもあるので押し殺して楽しんだけれど、でも「う」となる部分があることは否めない。

道行く女の子たちをずりネタにしていたと語るおそ松兄さんに引いてしまう。女性を性の対象としてしかみていない未熟さを笑うシーンだったとしても、やっぱり「う」とはなる。そしてなにより、6つ子が並んでステージの上で生尻を出して女性9割の客席が沸いているのをみながら、これがもしも「若手女優が並んで胸元なりお尻なりを出して、それを男性客が大うけで観ていたとしたら問題視されるのでは?」と思ってしまった。

 

なんかお笑いの面白さの質が激変したって、特にM-1あたりで言われていたと思うんですけど、私の中の感性もすっごく変化したなと感じています。松ステはどこまでこのノリでいけるんでしょうね。いじりといじめの境界はあるのか、やられている本人が良ければいい、という倫理観でいいのか、というところに結びついていく話だと思うのですが、時代の出している答えはNOなので、これからの変質はみてみたいな、と思っています。

 

まぁでも、このままいくと笑いは萩本欽一的になっていくのでは、という文言をみたときゾッとしたのでそうはならないでほしいんだけどなーーー。