kotoko’s blog

映画や本の感想。「内容」にはオチまで書きます。

ミュージカルテニスの王子様3rd SEASON 全国大会決勝 青学vs立海 後編

はい、3度目の全国大会決勝戦。いよいよクライマックス。初日に行きました。

あと何度か見たいと思っているので、今時点で覚えていることだけを書きます。

まず、1stSからの曲が多かった。古参としては熱いものがありました。いや、そんな簡単な言葉じゃない。昔の曲をやってくれると嬉しいのはなんでなのか、ただ感傷的になるからなのかと思っていたのですが、今回くっくりと、違うと気づきました。

それは日吉が「げーこーくじょうだぜー」と歌いだした時

それに対してリョーマが「げーこーくじょーってーゆーけーどー」と返した時

ああ、この歌をもう一度目の前で生で歌ってくれるシーンをみれるなんてなんて嬉しいんだ、という歓喜が胸に満ちまして。もう二度と本編内で聴くことはないんだろうと思っていた歌が目の前の役者さんによってきちんと歌われるという喜び。これは単純な歓喜なんだ、と。

そしたらしばらく後に三浦跡部がシーズンのラランラーを口ずさんで現れて、なんかそれは受け止めきれなかったというか、その曲までも?!?!?!ってなっちゃったんですけれども。

ツイッターの感想で、でも3rdSの日吉とリョーマの記憶はそれじゃないはずなのに、みたいなのをみて、ああ、それもそうだなぁと思ったりもしたのですが。私はとってもとってもとっても嬉しかったのです。

で。もうひとつ印象的だったのが、金ちゃんが幸村とのラリー対決を申し込むシーン。これまであそこは割と流れるシーンのひとつだったというか、お調子者の金ちゃんが幸村に無邪気に申し込んで幸村も時間稼ぎとわかりつつ受ける、っていうだけのシーンとして私は捉えていたのですけれど。今回の演出でその深さがぐぐっと変わりました。

リョーマは記憶を取り戻しつつあるけれど間に合わない、不戦勝だと沸き立つ立海、どうにもならないんじゃないかという緊迫感の中に飛び込んでくる金ちゃんが、とっさに叫ぶ「わいとやろうや!」という言葉に、一瞬凍り付くコート。青学も立海も一瞬ひるむというか、「え?」って空気になるんですよね。そんな空気を読まない金ちゃんの袖をひっぱる白石も本気に見える。でも、金ちゃんが必死に、なんとかしようと叫んだんだってことが痛いくらいに伝わってきた。空気を読まなかったんじゃなくて、必死にどうにかしようとしてくれたんだってことが。そして、それを受ける幸村の心意気も、しっかり伝わってきた。

ああ、三浦さんの演出って素晴らしいなあ。このシーンにこんな良さがあるって、わかってなかったなぁって、3度目にしてまだ新しい感覚があるんだって、感動しました。

 

あとは多分、青学以外の卒業式と、その後ですよね。あのへんは泣きながら、でもなんかちょっと感傷的に過ぎるというか、いや、嬉しかったんですけど、うん。長いなって、ちょびっと思いました。立海の女なんだけど。わたし。

 

青学の面白私服大会が、そんなでもないなー、愉快な巻物を首から下げてる不二が愉快なくらいだなーって思っていたら、今回の立海がとんでもなく面白かったというか、まともなの仁王くらいでは?え?まじ?最高じゃねーの……って感じだったので、はやく心の瞼に焼き付けにもう一度劇場に行きたいです。