kotoko’s blog

映画や本の感想。「内容」にはオチまで書きます。

かきもらしメモ

HIGH&LOW THE WORST

『ザワ』はもちろん初日に行った。ぬるいハイローオタなので。2回目ももう行った。なのに感想を書いていない。観終わるとなんかわあー!!って感じになっていて何も言語化できないのです。時間の経過と共にツイッターに吐き出すようになるんだけど、それによって吐き出し欲が満たされるのでここに書かないという。

私はドラマの時から轟を推してるんだからぁ!みたいな気持ちにちょっとなってしまうことをここに告白いたしますが、美しいものは美しいから仕方ないよね。あと観終わってツイッターみたらみんなが小田島有剣のことを言っていて「やっぱり」ってなりました。あのちょっとだらしない服装、ゆがんだ姿勢、金髪、チェーン付のサングラス、ハーフアップ、「毎度、殺し屋鳳仙だす」何をとっても最高。

(関係ないけど友人が「小田島有剣にぐっときたあと自然に相手を探すじゃないですか」と言っていて、ああ、そういえばそうだったなぁ、などと思う今や腐の心を失った私は思いました)

ハイローはこれまでずっと物語の構成が雑で、それでも余りあるかっこいいシーンとキャラクターで力技でハートを鷲掴んできたんだけど、今回はなんと物語もきちんとしているので極まってしまった感があります。

でもやっぱり心に残るのはシーンのかっこよさなんだよなぁ。映画の始まり方がとにかく上手だと思うんだけど、あのベンベケベンベケベンベケベンベケと地下鉄からわらわら降りてくる坊主集団、あれだけで最高の気持ちになりませんか。そしてたたみかけるようにオロチ兄弟が自転車に横蹴りくらわせたりして、はーーー、最高。

JOKER

『ジョーカー』もみた。これこそ人に毒される前に自分の言葉で感想を残すべき映画なのに。ばかばか、私の馬鹿。私は素直というか阿呆なので、追い詰められていくアーサーが一人ぼっちになっていくのをみながら「でもでも彼には彼女がいるから」って思っちゃってまんまと「わああああいいいいなあああああいいいいいいいいい」ってなった組だし、最後の診察シーンみながら「え?ここまで全部アーサーが語ったこと?え??」ってきょとんとしたまま映画館を出てきたので、信用できない語り部にまんまと転がされました。多分制作側が想定したど真ん中な素直オーディエンスです。

映画の公開直後には「ジョーカーに引きずられる環境、心境の人が必ずいる、危険だ」って感想をよく目にしていたのが、やがて「ジョーカーは信用できない語り部だよ」になり「この程度のもので観客が狂うものか」みたいに変化してきたので、本当に自分の感想を大切にするためには見た直後に記すことが大事だと心に刻みました。刻んだうえで放置した。

私はアーサーがつらいしんどい目にあうたびに「早く、早く目覚めて何もかもをぶっ壊してくれ全員ぶち殺してくれ」って思ってみていたので、アーサーに共感して闇堕ちする人も出るのじゃないかと心配した層です。

帝一の国

あと『帝一の国』をみた。なるほど面白かった。千葉雄大がちょびっとだけふっくらというかぷにぷにしていて、妖艶さが極んだのはこの直後くらいですかね?という幼さを秘めていて尊かったです。菅田将暉は楽しそうに芝居をするなぁ。

自分の加齢のせいだとも思うんですが、ずっと若手俳優だと思っていた人たちが気づいたらなんかしっかり大人になっていることが多い昨今です。直近で言うと『火村英生の事件簿』の斎藤工窪田正孝が思いのほか前作の時よりも大人になっていてヒェっとなりました。そして逆に『時効警察』のキャスト陣が全員前作から変化していないように見えるのがすごいこわいすごい。(関係ないけど時効警察の「誰にも言いませんよカード」って最高に優しいですよね。優しくて面白くて良いドラマだなって思います)

俳優や女優の若さが最も美しく輝く瞬間を切り取った作品というのがこの世にはあると思っていて、それは例えば『クローズ』の小栗旬とか『レッドレイン』の登坂広臣とか『インタビューウィズバンパイア』とか『マイオウンプライベートアイダホ』だと思っているんですけれども、この竹内涼真はかなり切り取られているのでは……と思いました。千葉くんはぷにぷにしている(2度目の主張)。千葉雄大は、なんか華道のドラマの時のドSが狂気を帯びて美しく面白いので是非みなさん配信サイトでご覧になると良いですよ。